イベントの道路使用許可|申請手順・添付図面と道路占用の違い【2026年版】
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イベントの道路使用許可|申請手順・添付図面と道路占用の違い【2026年版】

2026年8月13日21分で読める

公道で一般交通に著しい影響を及ぼすイベントを行う場合は、行為の内容と場所を整理し、道路使用許可と道路占用許可の要否を別々に確認します。

道路使用許可とは、道路で道路交通法77条に掲げる行為をしようとする者が、所轄警察署長へ申請する許可を指します。

歩行者天国、パレード、道路上のステージや屋台などは、同じイベントでも行為と設置物によって相談先が分かれます。受託制作会社は申請者を一律に引き受けるのではなく、主催者との契約、法令上の行為者、所轄の判断を突き合わせる必要があります。

本記事では、要否の入口、道路占用との違い、添付資料、許可条件の管理方法を制作工程に沿って整理します。イベントHUBで案件情報と図面、担当、回答履歴を結び付ける際にも使える実務の型です。

イベントの道路使用許可が必要になる場面

fig1:道路上の行為と場所から道路使用許可の要否を確認するフロー
fig1:道路上の行為と場所から道路使用許可の要否を確認するフロー

道路使用許可の入口は、イベント名ではなく道路上で実際に行う行為です。道路交通法77条は4つの類型を示しているため、企画書を行為単位に分解して所轄警察署へ確認します(道路交通法77条、2026-08-06確認)。

道路交通法77条で確認する行為

対象は、道路上の工事・作業、広告板やアーチなどの工作物、場所を移動しない露店・屋台、祭礼行事など一般交通に著しい影響を及ぼす行為です。公安委員会が地域の道路・交通状況に応じて定める行為も含まれるため、企画名だけで自己判定はできません。

制作会社は、開催場所、使用する区間、時間帯、来場者動線、車両規制、設置物を一枚の配置図へ落とします。道路使用許可申請書は所轄警察署長へ提出し、許可後には許可証が交付されます(道路交通法78条、2026-08-06確認)。

行為をする者と制作会社の役割を分ける

申請義務の起点は、道路交通法77条に掲げる行為をしようとする者です。主催者が企画主体でも、設置工事の請負人や露店の営業者など、行為ごとに関係者が異なる場合があります(道路交通法77条、2026-08-06確認)。

受託制作会社は契約に基づき、行為者候補の整理、資料回収、相談日程、提出版、許可条件の共有を担います。申請者欄を先に固定せず、主催者・制作会社・出店者の役割と所轄警察署の案内を確認してから担当を確定します。

行為場所申請者候補道路使用道路占用相談先証跡状態
パレード車道と歩道行為者を確認要否確認設置物を確認所轄警察署企画書・動線図相談前
屋台設置道路上営業者等を確認要否確認継続設置を確認警察署・道路管理者配置図・営業情報回答待ち
案内アーチ道路上空を含む設置者を確認要否確認工作物を確認警察署・道路管理者構造図・位置図補正中

道路使用許可と道路占用許可の違い

fig2:交通への影響を見る道路使用許可と継続的な設置を見る道路占用許可の比較
fig2:交通への影響を見る道路使用許可と継続的な設置を見る道路占用許可の比較

道路使用は交通の安全と円滑、道路占用は道路へ物件や施設を設けて継続使用する側面から確認します。工作物、露店、オープンカフェ等を伴うイベントでは両方が必要になる場合があるため、イベント会場の手配・管理と許可工程を分けて追います。

交通への影響と道路の継続使用を分けて考える

道路使用許可では、交通の妨害となるおそれ、許可条件によって妨害を抑えられるか、公益上・社会慣習上やむを得ないかが許可基準になります。所轄警察署長は安全と円滑のため必要な条件を付すことができます(道路交通法77条2項・3項、2026-08-06確認)。

一方、設置物が道路占用の対象になるかは道路管理者へ確認します。短時間の催事でも、工作物の位置や設置期間が関係するため、「警察へ相談済み」を道路管理者の確認済みと扱わないことが重要です。

両方の確認が必要な案件を一つの工程で追う

二つの許可を別担当が進めても、案件ID、開催区間、図面版、設置期間は共通にします。道路交通法78条2項は、道路法32条の適用を受ける行為について道路管理者を経由した申請書提出を認めていますが、実際の提出経路は所轄へ確認します(道路交通法78条2項、2026-08-06確認)。

管理表では「道路使用相談済み・道路占用未相談」のように状態を分けます。片方の回答で配置図が変わったら、もう片方への影響を再確認するルールまで決めると、承認版の食い違いを防げます。

比較軸道路使用許可道路占用許可
主な目的交通の安全と円滑道路の継続的な使用を確認
主な対象道路上の行為工作物・物件・施設の設置
確認先所轄警察署道路管理者
申請者法令上の行為者を確認占用主体を確認
共通管理データ場所・時間・図面版・担当・回答場所・期間・図面版・担当・回答

申請前に情報と添付資料を揃える

fig3:行為・場所・申請者と企画書・位置図・動線図を結ぶ証跡マップ
fig3:行為・場所・申請者と企画書・位置図・動線図を結ぶ証跡マップ

申請準備では、書類名を埋める前に、企画の実態を同じ版の図面で説明できる状態を作ります。警察庁の案内では申請書2通、付近の見取図、使用方法や形態を補足する書類が示されています(警察庁「道路使用許可の概要、申請手続等」、2026-08-06確認)。

Step 1 行為・場所・申請者を確定する

まず道路利用の目的、場所・区間、開催時間、設営撤去時間、行為の内容を一覧にします。パレードと固定屋台が同じ企画に含まれるなら、移動する行為と固定する設置物を別行にし、それぞれの行為者候補を整理します。

次に契約書、発注範囲、出店条件を確認し、誰が所轄へ相談し、誰が申請者になるかを決めます。法令上の主体と制作上の窓口が異なる場合は、代理関係を推測せず、提出方法を所轄警察署へ確認します。

Step 2 企画書・位置図・動線情報を案件化する

企画書には、来場者・一般歩行者・車両の動線、工作物、露店、警備の手配範囲、緊急時の導線を示します。警備の専門実務には踏み込まず、制作会社は誰に何を依頼し、どの配置で相談したかを記録します。

位置図と配置図には版番号と更新日を付け、申請書、相談メモ、補正指示、最終許可証へ同じ案件IDを持たせます。ファイル名だけで最新版を判断せず、提出版と制作進行中の版を台帳で識別します。

管理項目記載例対応する証跡
行為パレード・固定屋台企画書
場所・区間起点・終点・使用範囲位置図
動線来場者・一般歩行者・車両動線図
申請者候補主催者・行為者・請負人契約・分担表
提出版版番号・提出日提出控え
回答条件・補正・受領相談記録・許可証

相談から許可条件までを案件管理する

fig4:相談・提出・補正・受領と許可条件を追う案件状態管理表
fig4:相談・提出・補正・受領と許可条件を追う案件状態管理表

道路使用許可は「申請済み」だけで終わらず、相談、提出、補正、許可証受領、条件共有までを一連の状態として管理します。イベント制作の進め方へ許可条件を反映し、当日資料と設営指示を同じ承認版へ揃えます。

相談先・提出・補正・受領を状態で管理する

案件台帳には、所轄警察署、道路管理者、相談担当、相談日、次回対応、提出日、補正内容、許可証受領日を持たせます。期限を全国一律の日数で設定せず、所轄の案内と開催日から社内の確認期限を決めます。

状態は「相談前・相談中・資料準備・提出済み・補正中・受領済み」など、次の行動が分かる粒度にします。イベントHUBでは案件カレンダー、カスタム項目、監査ログを使い、担当と変更履歴を案件に結び付けられます。

条件変更と関係者への共有履歴を残す

許可には交通の安全と円滑のための条件が付く場合があり、必要が生じれば条件が変更されることもあります(道路交通法77条3項・4項、2026-08-06確認)。受領した許可証から時間、区間、配置、誘導方法などの条件を抜き出し、制作工程の該当担当へ割り当てます。

動線や設置物が変わったときは、変更前後の図面、変更理由、確認先、回答、共有相手を一組で保存します。許可証の記載事項に変更が生じた場合の届出も定められているため、自己判断の差し替えは避けます(道路交通法78条4項、2026-08-06確認)。

料金は初期費用30,000円(税込)・月2,980円/名(税込・6名以降、1〜5名は4,980円/名・税込)です。料金・機能の詳細や無料での製品体験は、お問い合わせからご案内しています。

道路使用と並走する開催手続きを分ける

fig5:場所・仮設物・食品・広告物・音楽の関連手続きを分けて追うマップ
fig5:場所・仮設物・食品・広告物・音楽の関連手続きを分けて追うマップ

道路使用許可は開催手続きの一部であり、会場、仮設物、食品、広告物、音楽利用の確認を代替しません。開催手続き台帳は9項目で構成し、行為・場所・申請者・相談先・提出版・許可条件・関連手続き・担当・状態を対応させます。

場所・仮設物・食品・広告物の許可状態を別欄にする

公園を起点に道路へ行列が延びる企画、道路上に仮設物や広告物を置く企画、屋台で食品を提供する企画では、所管と義務主体がそれぞれ異なります。手続き名を一つの「許可済み」欄へまとめると、未確認が見えなくなります。

場所、仮設物、食品、広告物ごとに、確認先、申請者候補、証跡、状態を別欄で管理します。以下の表はYDAIコンサルティング株式会社による情報設計案であり、法定様式、調査結果、顧客実績ではありません。

音楽利用の権利確認を行政許可と混同しない

会場で音楽を使う場合は、曲目、利用方法、料金、出演報酬などを基に権利確認を行います。これは警察署や道路管理者への行政手続きとは別の工程であり、道路使用許可証が音楽利用の許諾を示すものではありません。

案件台帳では「行政許可」と「権利確認」を分類し、担当と証跡を分けます。ただし開催日、会場、見積、クライアントは共通データとして結び、変更時に影響する手続きを一覧で再確認できる状態にします。

関連領域確認する内容主な確認先台帳の状態例
場所公園・道路・会場の利用条件管理者・所轄警察署回答待ち
仮設物構造・用途・設置期間特定行政庁等資料準備
食品営業主体・メニュー・証憑保健所回収中
広告物表示場所・物件・条例自治体窓口未相談
音楽曲目・利用方法・担当権利者・公式窓口確認中

道路使用許可のよくある質問

Q. 制作会社が申請者になりますか

一律ではありません。道路交通法上の行為者と契約上の分担を確認し、主催者・制作会社のどちらが申請するかを所轄警察署へ確認します。

Q. 道路使用許可だけで設置物を置けますか

道路占用など別の確認が必要な場合があります。使用目的と設置期間を分けて道路管理者にも確認します。

Q. 申請期限は全国で同じですか

全国一律の期限は定まっていません。申請の受付時期は所轄警察署の案内によるため、開催地の所轄警察署へ早めに相談し、案件ごとに確認します。

Q. 許可後に動線が変わった場合はどうしますか

自己判断で差し替えず、変更内容を記録して所轄警察署と関係する道路管理者へ確認します。

まとめ|許可条件を案件情報へつなぐ

道路使用許可は、道路上の行為、場所、行為者を整理し、道路占用とは別に所轄へ確認する手続きです。受託制作会社は申請者を一律に決めず、企画書・位置図・動線図・回答・許可条件を案件IDで結びます。

許可条件をイベント案件台帳の作り方に沿って工程、担当、見積へ反映すれば、変更時の確認漏れを抑えられます。イベントHUBで相談から受領、当日共有までの履歴を一元化し、確認主体と制作進行を分断しない運用へつなげましょう。

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